「Macにウイルスが入らないか心配」
「Macに入れるべきセキュリティ対策ソフトがわからない」
当記事は、このような悩みを持つ方に向けて書いています。
安全性の高さに定評があるMacですが、確実にウイルスを防げるというわけではありません。危険なWebページを開いたり怪しいアプリをインストールしたりすると、ウイルスによって大切な情報が盗まれることもあるでしょう。
万が一に備えるためにもいくつか対策を取っておいたほうがいいですよね。そこで今回は、無料で使えるMacのセキュリティ対策ソフトを紹介します。
Macにセキュリティ対策が必要な理由
MacはこれまでWindowsに比べると安全性が高いといわれてきました。その理由は、MacよりもWindowsの利用者が多かったことが要因と考えられているのです。
しかし現在ではMacの利用者が増え、専用のウイルスが作られ徐々に広がりを見せています。またMacとWindowsでファイル共有ができるようになったので、LAN経由でウイルス感染するケースもあります。
そのためセキュリティ対策をせずに使っていると、知らずにウイルスへ感染していることもあるでしょう。とくにリモートワークが増えている現状では、安全に使うためにもセキュリティ対策は必須となります。
Macがウイルス感染した被害事例
Macがウイルス感染すると、以下のような被害を受けます。
- Macが操作できなくなる
- 勝手にアカウントへログインされている
- フィッシング詐欺にあった
- 個人情報が流出した
ご覧の通り、ウイルス感染の被害は取り返しのつかない事態に発展することもあるのです。とくにフィッシング詐欺や個人情報の流出被害にあうと銀行の口座名が盗まれる可能性もあります。
世界的なウイルス対策ソフトの研究機関「AV-TEST」のデータでは、2021年のMacウイルス被害件数は1,800,000件となっています。Macの人気に目をつけて攻撃手法が巧妙になっているため、被害件数は大幅に上がっていく一方です。
そのためWebページの閲覧やアプリをインストールするときは、一度冷静になって本当に大丈夫かどうかを判断してから行うようにしましょう。
Macのセキュリティを強化する対策方法
Macはセキュリティ対策ソフトだけでなく、日頃の対策によってセキュリティを強化可能です。
主な対策方法として、以下のようなものがあります。
- OSを最新アップデートする
- ブラウザを最新にする
- FileVaultを有効化する
それでは順番に解説していきます。
OSを最新アップデートする
古いOSは微弱性の関係からウイルスが侵入する恐れがあるので、できるかぎり最新のOSヘとアップデートしましょう。
Mac本体とアプリのアップデート方法は異なるので、それぞれのやり方に従って行ってください。
注意点としてOSをアップデートすると使えなくなるアプリも存在するため、問題がないかチェックすることをおすすめします。
Mac本体のアップデートは「システム環境設定」から「ソフトウェアアップデート」、アプリは「App Store」からアップデートできます。
自動アップデートを有効にしておけば手間もかからないので、常に最新のOSにしたい方は試してみてください。
ブラウザを最新にする
こちらもOSと同じくブラウザが古いと微弱性からウイルスに侵入される恐れがあります。そのためMacで利用しているブラウザも最新のバージョンにしておきましょう。
Macで利用できるブラウザアプリは、以下のようなものがあります。
- Safari
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Opera
最新にする方法は使っているブラウザによって異なるので、それぞれの手順に従って行ってください。
FileVaultを有効化する
FileVaultとは、macOSに標準搭載されたディスクの暗号化機能です。SSDやHDDといったデータを暗号化ができるので、盗難されたときにデータ流出を防げます。
現在では「FileVault2」がリリースされており、以前よりも安全性が強化されました。自動ログインができなくなったりパスワードを忘れるとデータが取り出せなかったりとデメリットはありますが、安全性を考えれば有効にしておくことをおすすめします。
【無料】Macで使えるおすすめセキュリティ対策ソフト5選
無料で使えるMacのおすすめセキュリティ対策ソフトは、以下の5つです。
- Avast
- ClamXav
- Sophos
- AVG
- Avira
それぞれのアプリの特徴について順番に説明します。
1.Avast
「Avast」は、世界で4億3500万人が利用しているセキュリティ対策ソフトです。さまざまなセキュリティ機能からリアルタイムでブロックし、隠れている脅威を探すためにMac全体をワンクリックでスキャンしてくれます。
また危険なメールも自動削除してくれるので、添付書類や添付URLへのトラッキングを阻止します。公共のWi-Fiネットワークを使うときは安全性を検証するので、Macへの微弱性をチェック可能です。
家庭向け、ビジネス向け、パートナー向けの3種類を用意しているため、まずは無料で試してみたい方におすすめです。
2.ClamXav
「ClamXav」は、海外の開発者Mark Allanによって開発されたセキュリティ対策ソフトです。海外版でありながら慣れると使いやすく、素早いスキャンとWi-Fi、Webサイトの安全性を検証できる点が魅力です。
とくに難しい操作はないため、初めての利用者も迷うことなく簡単に使えます。更新とスキャンを指定した日時にスケジュール化することもできるため、自動的にウイルス対策ができます。
現在は30日間の無料試用期間と有料プランが用意されているため、どんなものか試してから使いたい方におすすめです。
3.Sophos
「Sophos」は、ヨーロッパ最大規模のセキュリティ会社で開発されたセキュリティ対策ソフトです。一般家庭用に提供されており、ウイルスの検出率が高い点が特徴です。
MacだけでなくWindowsのウイルスも防いでくれるため、ファイル共有時にウイルス感染する心配もありません。独自AI機能によってマルウェア実行前に検出してくれる点も魅力の一つです。
海外版でありながら日本語対応しているため、操作を間違わず使うことができます。Macだけでなくスマホアプリとしてもインストールできるので、複数のデバイスを安全に使いたい方におすすめです。
4.AVG
「AVG」は、AVGテクノロジーズ社によって開発されたセキュリティ対策ソフトです。前述のAvastと同じくリアルタイムのブロック機能や自動スキャンを備えています。
Windowsやスマホといったデバイスもウイルス感染を防げるので、製品を選ばず使える点が特徴です。利用者の行動に合わせて自動的にスキャンしてくれるため、問題があればすぐに検知してくれます。
搭載されている「AVGアンチウイルス」機能では自動的に更新してくれるので、手間なく安全にWebサイト閲覧やアプリケーションを楽しめます。
5.Avira
「Avira」は、ドイツに本社を置くAvira社で開発されたセキュリティ対策ソフトです。これまで多くの企業や個人に利用されており、いくつもの受賞歴がある人気ソフトとなっています。
1988年から製品が発表されて以来、これまでセキュリティ面の改良を加えている老舗メーカーです。初心者にも扱いやすい操作性と簡単なスキャンが特徴です。
日本語化されており簡単に使えるので、信頼と実績のあるソフトを使いたい方におすすめです。
Mac無料セキュリティ対策ソフトの注意点
Macで無料セキュリティ対策ソフトを導入する場合、以下のような注意点があります。
- ウイルス感染対策機能が少ない
- 無料ではウイルス検知のみ可能
それでは解説します。
ウイルス感染対策機能が少ない
無料セキュリティ対策ソフトの多くは、使える機能が制限されています。そのため全ての脅威を発見できず、完璧にウイルス感染を防げるわけではありません。
もちろんソフトによっては無料でも十分な機能を備えているため、導入するときは何ができるのかをチェックする必要があります。まずは使い勝手を確かめるために無料版を試すのはいいですが、タイミングを見て有料版にすることをおすすめします。
無料ではウイルス検知のみ可能なものが多い
無料版は基本的な機能として、ウイルス検知のみに対応しているものが多いです。ウイルス検知はあくまで脅威を発見するだけなので、削除することはできません。
またメーカー側のサポート体制がないことをもあるため、問題があったときに相談できないというデメリットもあります。いくつかの制限を解除したい場合は、費用を惜しまず有料版にするようにしましょう。
まとめ
今回は、Macで使える無料セキュリティ対策ソフトについて詳しく紹介しました。Macの利用者が多くなっておりウイルス感染による被害件数が増えている現在では、セキュリティ面の見直しをすることはとても大切です。
すぐに対処できる方法としてOSやブラウザのアップデート、FileVaultの有効化を試してみましょう。そして紹介したおすすめセキュリティ対策ソフトを導入して定期的な安全チェックを行なってください。
ウイルスはいつどのタイミングで感染するかわからないので、常に気をつけなければいけないことを意識しておきましょう。