書類や年賀状の印刷として使われるプリンターですが、現在では多くの製品が販売されています。
会社や自宅に1台が置いておきたいものですが「どのプリンターを選べばいいのかわからない」という悩みもあるでしょう。
数ある製品になかから最適なプリンターを見つけることは難しいですよね。
そこで今回は、プリンターの選び方やおすすめ製品まで詳しく解説します。
購入すべきプリンターが見つかるので、ぜひ最後までご覧ください。
プリンターの種類
プリンターは主に「インクジェットプリンター」、「レーザープリンター」、「モバイルプリンター」、「ハンディプリンター」の4種類があります。
プリンターの種類によって印刷方式は異なるため、最適なものを選ぶことが大切です。
それぞれの特徴について解説するので、ぜひチェックしておいてください。
インクジェットプリンター【写真・カラー印刷に最適】
インクジェットプリンターは、用紙にインクを吹きつけて印刷するプリンターです。
色の再現性が高く鮮やかなので、写真やカラー印刷が綺麗に仕上がります。
コンパクトな製品が多く、家庭用プリンターとして広く普及しています。
コンパクトでありながらA4サイズの印刷に対応しているモデルもあるので、ビジネスシーンでも便利です。
また、版下不要で印刷時に熱定着処理をおこなわないため、印刷コストを大幅に削減できます。
コンパクトなサイズが多いのでインク容量が少ない点はデメリットですが、安価な製品なので予算が限られている方でも購入しやすいです。
多色のインクモデルに対応している製品もあるので、安定した性能があって安く購入したい方におすすめです。
レーザープリンター【文書・大量の資料に最適】
レーザープリンターは、トナーという粉を熱で溶かして紙に定着させることで印刷するプリンターです。
印刷スピードが速いので、インクジェットプリンターよりも素早く印刷できます。
大学のレポート文書や仕事で必要な大量の資料などをプリントするときに最適です。
モノクロ印刷に特化したモノクロレーザープリンターが主流となっていますが、4色のトナーでカラー印刷できるカラーレーザープリンターもあります。
また、レーザープリンターのトナー容量は多いので、一度の交換で大量の印刷が可能です。
短時間のうちに大量の印刷が必要なときは、レーザープリンターの購入をおすすめします。
モバイルプリンター【軽量で持ち運びに最適】
モバイルプリンターは、軽量で持ち運びながら印刷できるプリンターです。
軽い製品であれば500g程度なので、商談先で見積書を印刷しなければいけないシーンでも便利です。
バッテリーが内蔵されている製品も多く、電源がなくても利用できます。
また、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットと連携できるモデルであれば、持ち物を少なくして利用可能です。
印刷速度は遅いので大量印刷には不向きですが、外回りで少数をプリントしたいときには最適です。
ハンディプリンター【コンパクトで使いやすい】
ハンディプリンターは、印刷したい箇所に本体を当てて印字するプリンターです。
手のひらに収まるコンパクトサイズとなっており、持ち運びにも便利です。
文字をはじめ、QRコードや画像などにも印字できます。
用紙以外にも印刷できるので、幅広い用途で使いたいときはハンディプリンターがおすすめです。
プリンターの選び方
プリンターを選ぶときは、以下のポイントをチェックしてください。
- インクの種類
- 機能性
- 持ち運びの有無
- 価格
- 用紙サイズ
- 接続方式
それでは順番に説明します。
インクの種類
プリンターは、製品によって使われるインクの種類が異なります。
例えばインクジェットプリンターでは「染料インク」と「顔料インク」の2種類があります。
染料インクは印刷用紙にインクを浸透させるものとなっており、顔料インクは紙の上に付着させるものです。
それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
インクの種類 | メリット | デメリット |
染料インク | 鮮やかな発色で写真の印刷に最適 印刷スピードが速い | インクが乾きづらい |
顔料インク | インクがにじみにくい 色あせしにくい 幅広い紙に対応している | 光沢紙の写真印刷には向かない |
コストパフォーマンスを意識する場合、インクの種類だけでなくカートリッジの種類やインク方式もチェックが必要です。
それでは詳しくみていきましょう。
一体型カートリッジ
一体型カートリッジは、印刷ヘッドとインクカートリッジが一体化しているタイプです。
1つのカートリッジに全ての色のインクが収納されており、インクがなくなればヘッドごと交換できます。
1セットの単価が安いので、全色をバランス良く使う方にはメリットが大きいです。
しかし、1色でも切れると印刷できなくなるため、1枚あたりの印刷コストが高くなります。
独立型カートリッジ
独立型カートリッジは、インクカートリッジが1色ずつ独立しているタイプです。
1色のインクが切れたときは対象カートリッジのみを交換すればいいので、運用コストが効率的です。
カートリッジに印刷ヘッドはついていないため、一体型カートリッジよりも安く購入できます。
全色を購入すると一体型よりも高くなるので、特定の色を使う方におすすめです。
エコタンク
エコタンクは、補充用のインクボトルをタンクに挿すことでインクを補充できるタイプです。
カートリッジのようにインクの差し替えが必要ないので、1枚あたりの印刷コストが安くなります。
エコタンクは色によってボトルを挿しこんでインクを補充できるため、大量印刷が必要なときに最適です。
年間単位で印刷頻度が高く、ランニングコストをおさえたい方におすすめです。
機能性
プリンターを選ぶときは、製品にどのような機能があるのかチェックすることも大切です。
多機能であれば幅広い用途で使えるので、利用者にとっても便利です。
例えばスマートフォンやタブレットとの連動機能があれば、保存している写真や文書、資料などを印刷できます。
パソコンを経由せず印刷できるため、遠隔操作によって簡単に印刷・保存が可能です。
また、プリンターの専用アプリをスマートフォンにインストールすると、年賀状やシールなどを簡単に作成できます。
ほかにも製品によって便利な機能は豊富にあるので、プリンターを選ぶときはチェックしてみましょう。
持ち運びの有無
プリンターを持ち運んで使いたいときは、サイズ感や持ちやすさを重視することが大切です。
例えばモバイルプリンターやハンディプリンターなら、サイズがコンパクトなので持ち運びに適しています。
また内部バッテリーがあるので、外出先に電源がなくても使用できます。
カバンにも収納しやすいため、商談先でもすぐに取り出し可能です。
大量印刷には向いていませんが、持ち運びをするならコンパクトなプリンターを選びましょう。
価格
予算が限られているなら、プリンターの価格も重要なポイントです。
発売日や性能、種類によってプリンターの価格は変動しますが、一般的には1万円〜3万円程度が相場です。
カラープリンターは価格が高い傾向にあり、モノクロプリンターは安価で購入できます。
製品によって1枚あたりの印刷コストも異なるため、印刷頻度が多いならコストパフォーマンスを考える必要があります。
基本的な機能のみを搭載したプリンターなら1万円程度で購入できるので、価格とのバランスを考えて検討しましょう。
用紙サイズ
プリンターによって対応している用紙サイトは異なるため、どれくらいのサイズで印刷したいのかによって選ぶことも大切です。
家庭用プリンターの多くは、A4サイズまで対応している製品がほとんどです。
A3サイズ以上の大判印刷をおこなうときは、対応しているプリンターを選ばなくてはいけません。
また、プリンターによって給紙方法も異なるので、こちらも事前にチェックが必要です。
給紙方法には「前面」、「背面」、「手差し」の3種類があります。
大量印刷をおこなう場合、多くの用紙をセットできる前面タイプが最適です。
封筒やはがき、写真用紙などを印刷したいときは、厚手の用紙に対応している手差しがおすすめです。
背面タイプは広いスペースが必要なので、置き場所の確保をしておくようにしましょう。
接続方式
プリンターは有線接続だけでなく、Wi-FiやAir Printなどのワイヤレス接続ができる製品もあります。
Wi-Fiに対応しているプリンターであれば、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからも印刷可能です。
また、Wi-Fi Directに対応していれば無線LANルーターなしで接続できます。
Air Printは、Apple製品から印刷するときに利用できる機能です。
こちらを利用すればiOS端末から対応プリンターを自動検出し、簡単に印刷できます。
ワイヤレス接続ができれば離れていても印刷できるので、手間をかけたくない方にはおすすめです。
プリンターの人気メーカー
プリンター選びに迷ったときは、人気メーカーから購入を検討するのも1つの手段です。
人気メーカーであれば信頼性が高く、安心して利用できます。
こちらでは、プリンターの人気メーカーを3つまとめました。
それぞれ詳細や特徴を説明するので、ぜひ参考にご覧ください。
EPSON
EPSONは、1942年に創立された日本の大手電機メーカーです。
プリンターはColorio(カラリオ)シリーズが有名となっており、インクジェットプリンターが主力製品です。
大容量インクである「エコタンク」を搭載したモデルを開発したメーカーでもあり、コストパフォーマンスと性能に優れています。
A3用紙の印刷に対応している製品も広く展開しているため、使い勝手が良いです。
コストパフォーマンスに優れていて、シンプルな使い方ができるプリンターを求める方に最適です。
Brother
Brotherは、PRIVIO(プリビオ)シリーズで有名な電機メーカーです。
FAX内蔵複合機や電話付きなど多機能でありながら、低価格な製品を多く展開しています。
コンパクトさを追求したプリンターも多く展開されているため、置きスペースの確保に困りません。
文書印刷に適している製品が多いので、文書印刷を中心に利用したい方におすすめです。
Canon
Canonは、1937年に創業された日本の電機メーカーです。
カメラ分野で有名なCanonですが、プリンター分野ではPIXUS(ピクサス)シリーズが有名です。
PIXUSシリーズは写真と文字を鮮やかに印刷できる「ハイブリッドインク」を採用しており、幅広いモデルを展開しています。
ネットワーク機能も充実しており、ワイヤレス接続も可能です。
画像と文字をバランス良く印刷したい方におすすめです。
【2023年】おすすめプリンター10選
こちらでは、おすすめプリンター10選を紹介します。
紹介するプリンターの詳細や特徴を説明するので、最適な製品をぜひ見つけてください。
1.PIXUS TS8630
PIXUS TS8630は、6色ハイブリッドインクを採用したPIXUSシリーズのハイエンドモデルです。
5色の染料インクとブラックの顔料インクを搭載しており、写真・文書を鮮やかに印刷できます。
また独立方カートリッジを採用しており、それぞれの色を綺麗に使い切れます。
4.3型のタッチパネル液晶も搭載しているため、用紙サイズなどを簡単に調整可能です。
スマホ連携機能を備わっているので、iPhoneやAndroid端末から手軽にプリントできます。
使いやすく高性能なプリンターを求める方におすすめです。
2.PIXUS TS5430
PIXUS TS5430は、コピーとスキャナー機能が搭載されたインクジェットプリンターです。
4色ハイブリッドインクを採用しており、染料系カラーインクと顔料系ブラックの組み合わせによって文書と写真を綺麗に印刷できます。
スマートフォンにも対応しており、表示されたQRコードを読み取ることで簡単に接続できます。
LINEのトーク画面から写真を転送することもでき、撮影した写真をすぐに印刷可能です。
自動両面プリントもできるので、用紙を節約することができます。
接続方式に優れていて綺麗な文書・写真をプリントしたい方におすすめです。
3.PIXUS XK500
PIXUS XK500は、高画質な写真印刷ができる複合機プリンターです。
プレミアム6色ハイブリッドインクを採用しており、繊細で綺麗な写真をプリントできます。
また、4.3型タッチパネルを搭載しており、フロント部分の角度調節が可能です。
タッチパネルによって、写真のトリミングや加工も簡単におこなえます。
光沢紙における広い色域と粒子感の低減を実現しているため、L判サイズの写真であれば1枚約10.8円でプリントできます。
さらに独立方インクタンクを採用しているので、無駄なく綺麗に使い切れます。
スマートスピーカーにも対応しているため、高性能なプリンターで綺麗な写真をプリントしたい方におすすめです。
4.EW-M873T
EW-M873Tは、大容量のエコタンクを搭載した複合機プリンターです。
顔料と染料2種類のブラックインクと基本6色インクを搭載しており、写真・文書を綺麗にプリントできます。
また、逆光になった写真を自動修正する「オートフォトファイン!EX」機能もあり、写真加工をせずに綺麗な状態に仕上げられます。
写真コピーやカラーコピー機能も搭載されているので、写真や雑誌を簡単に複製可能です。
本体の全面にはタッチパネル対応の大型ディスプレイもあるため、直感的な操作ができます。
多機能で長く使えるプリンターを求める方におすすめです。
5.EP-M553T
EP-M553Tは、エコタンクを搭載したベーシックモデルのプリンターです。
搭載されている「Epson Color」機能を使用することで、明るさがはっきりした写真に修正できます。
また、スマートフォン・タブレットの専用アプリ「Epson Smart Panel」をインストールすると、初期設定やQRコード接続が簡単にできます。
0.6mmまでの厚紙印刷にも対応しており、年賀状やペーパークラフトなども印刷可能です。
専用のインクボトルもリーズナブルに購入できるため、コストパフォーマンスに優れたプリンターを求める方におすすめです。
6.EW-M634T
EW-M634Tは、エコタンク搭載モデルのプリンターです。
A4モノクロ文書で約0.4円、カラー文書なら約1.0円で印刷できるため、コストパフォーマンスにも優れています。
給紙方法は前面タイプとなっているため、限られたスペースで配置できます。
また「PrecisionCoreプリントヘッド」を採用しており、基本的な用紙でも高解像度印刷が可能です。
細かな文字や図面まではっきり見えるので、さまざまな用途で使用できます。
スタンダードな機能を兼ね備えたプリンターを求める方におすすめです。
7.EP-885A
EP-885Aは、写真印刷に特化した6色インクを搭載している複合機プリンターです。
基本4色にライトシアンとライトマゼンタを搭載することにより、より高画質な写真を印刷できます。
また、L判印刷は1枚あたり約13秒の高速プリントができるため、短時間のうちに大量印刷が可能です。
インクカートリッジは独立型なので、効率良く利用できます。
4.3型ワイドタッチパネル液晶も搭載されているため、印刷時の設定も簡単におこなえます。
スマートフォンからプリントすることもでき、専用アプリから初期セットアップや本体操作ができます。
スマートフォンに保存された写真を綺麗にプリントすることもできるので、仕事や学習にも利用可能です。
プリンターのデザインもスタイリッシュでオシャレなので、インテリアにもマッチしやすくなっています。
綺麗な写真を色鮮やかに印刷したい方におすすめです。
8.HL-L3230CDW
HL-L3230CDWは、コンパクトで使いやすいプリンターです。
カラー・モノクロの印刷ができ、1分間に約24枚の高速印刷ができます。
スリープ時の消費電力は約1.0Wなので、省電力で利用できます。
また、ブラザー独自の低待機電力技術である「グリーンスタンバイ」を採用しているので、無駄な電力を消費する心配もありません。
また、自動両面プリントやページレイアウト機能が搭載されているため、機能面でも優秀です。
コストパフォーマンスに優れていて、置きスペースに困らないプリンターを求める方におすすめです。
9.DCP-J926N
DCP-J926Nは、染料カラーインクと顔料ブラックインクを採用した複合機プリンターです。
写真・文字をはっきり印刷でき、スマートフォンやタブレットからも直接印刷できます。
Wi-Fi機能を利用することで、無線LANルーターがなくても接続してプリント可能です。
スマートフォンやタブレットから専用アプリをインストールすると、クラウド連携によって簡単にプリントできます。
エコモードを選択することで、インク消費量をおさえられます。
ビジネスシーンをはじめ趣味や学習にも活躍できるので、幅広い方におすすめできる製品です。
10.PX-S06
PX-S06は、約1.7kgと軽量かつコンパクトに設計されたモバイルプリンターです。
内蔵バッテリーが標準搭載されており、オプションの外付けバッテリーを併用すれば充電しながら利用できます。
また、充電時は印刷可能枚数が410枚まで対応できるので、大量の印刷が必要なときも便利です。
ビジネスバッグにも収納しやすいため、ビジネスシーンでも活躍します。
持ち運びをしながらプリントすることが多い方におすすめです。
まとめ
今回は、プリンターの選び方やおすすめ製品について詳しく解説しました。
プリンターはさまざまな種類があるため、どのような用途で使うのかによって最適な製品を見つける必要があります。
最適なプリンターを選ぶときは、インクの種類や機能性、持ち運びの有無、価格、用紙サイズ、接続方式などをチェックしましょう。
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