010 【写真で解説】薄型 iMac27inchメモリ交換
最近のiMacは本体から光学ドライブが無くなり、かなり薄型になりました。
この仕様変更により、以前だったら比較的容易だった本体分解の難易度が一気に上がって
しまいまして、それなりの知識や経験がある人じゃないととてもじゃないが無理・・。
そんな作りになってしまいました。
ただ、同じ薄型でも27inchモデルのメモリ交換だけは以前のように簡単に出来る為、
今日はそのやり方をご案内しようと思います。
ちなみにメモリを交換することになるきっかけには2種類あると思います。
まずは本体性能を上げる為に搭載メモリを増設するパターン、
もう一つはメモリが壊れてしまい交換を余儀なくされるパターンですね。
今回は本体の電源が突然落ちてしまうという症状に遭遇した為、AHT(Apple Hardware Test)を
かけてみたところ下記のようなエラーメッセージが表示された事で発覚しました。
と言う事で早速本体を分解し、問題が出ているメモリの犯人探しを行いました。
今回は4枚挿さっていたメモリ全て外し、今度は1枚ずつ搭載した状態テストをかけたところ、
ある1枚をつけた時のみ、本体が全く起動しなかったんですね。
おかげで比較的簡単に問題のメモリを発見することができました。
あとは交換用のメモリを手配して取り付ければ作業完了です。
段取りは取り外しの逆をやればOKなんで、下記をご参考になさってください。
1、Macを終了させたら、電源ケーブルを抜きます。
すると、写真の箇所に深く押し込む部分があります。
2、するとメモリが搭載されている部分の蓋が開きます。
開いたら手で引っ張れば取れます。戻す時は同じように押し込めばOK
3、蓋が取れました。
ここにはメモリの着脱方法が書いてあります。
厳密に言うとレバーの使い方ですかね(笑)
4、そのやり方に従うと、メモリスロットが外に露出してきます。
5、あとは慎重にメモリを取り出せばOK
メモリについては取り出した時のメモリの向きを覚えておくといいですね。
向きを間違えたまま無理やり押し込むと接続部が傷ついたりして
最悪使えなくなってしまうので、再度取り付ける際は慎重に行ってください。
※なお、メモリを取り出す前に机の上などを一度触って、ご自身に帯電している
静電気を放電してから行ってください。静電気あなどるなかれで、
こいつでメモリ自体が壊れてしまう可能性もゼロではありませんのでご注意ください。
今回は薄型iMacの27インチについてご案内しましたが、実は同じ薄型には21.5インチのモデルもあります。
しかしこいつはいけません。こいつは薄型になった当時のLate2012やその後の2013では交換こそ出来ますが、たかがメモリ一枚交換するだけなのに全ての内部パーツを取り払って、最終的にメイン基盤であるロジックボードの裏側まで行かないとメモリスロットに行き着くことが出来ないという(苦笑)
えらく面倒な上に分解が非常に困難な為、メモリを交換するために分解したのに別のパーツが壊れてしまって起動しなくなった・・とか、別のパーツが認識しなくなってしまった・・・とか二次災害がおきかねませんのでオススメはいたしません。
また2014年以降のモデルとなると、オンボードと言ってメモリが前述のロジックボードに元々埋め込まれている仕様になっているため、そもそも交換も増設もできないんです。
このあたりを知らずに、値段が安いからという理由からメモリ搭載量が少ないエントリーモデルを買ってしまって後で後悔する。
そんな話もよく聞くぐらいで、このあたりについても色々言いたい事はありますが、
今日のところはこれにて終了!!(笑)
知っている方にとっては大して難しい内容ではありませんが、それでも今日の情報が有益なものになってくれたら嬉しいです。